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1995年当時世界銀行の副総裁であったセラゲルディン氏は「20世紀の戦争が石油をめぐって戦われたとすれば、21世紀は水をめぐる争いの世紀になるだろう」と予測しました。今月は家庭で使われる水と家電製品の意外なつながりについてお話します。
1人が1日に家庭で使う水の量はこの20年間で約20L増えており(1986年219L⇒2006年241L)、水洗トイレの普及や浴槽の大型化が一因と言われています。 やや古いデータですが、東京都水道局の調査によると、家庭で最も水を使うのが「トイレ」、次いで「風呂」「炊事」「洗濯」の順になっています(右図参照)。「トイレ」「風呂」は二度流しをやめたり、シャワーの使用量を抑えたりするなど、日々の節水の心がけによるところが大きいですが、「炊事」「洗濯」においては、家電製品を上手に選んで使うことによって意識せずに節水ができます。
(1)「炊事」のうち最も水を使うのが食器洗いです。洗い方には個人差があり使う水の量はさまざまですが、くらしのラボで調べたところ手洗いよりも食器洗い乾燥機の方が節水になることがわかりました。水道代で比べると、手洗いの場合は平均で16.5円かかりますが、食洗機なら2.8円!なんと約1/8ですみます。電気代を含めたトータルの料金は手洗いの平均値とほぼ同じで約30円/回。オール電化にお住まいの方ならタイマーを利用して電気代の安い夜間時間に使えば、トータルの料金でも手洗いの約半分ですみます。
(2)「洗濯」では洗濯機の洗浄方式と乾燥の方式がポイント。ドラム式は縦型に比べて少ない水量で洗うので、1回の洗濯で水道代は約7円分おトクになります。乾燥の方式には乾燥時に水を使う「水冷除湿タイプ」と、使わない「ヒートポンプタイプ」があり、「水冷除湿タイプ」の乾燥時の使用水量を調べたところ、1回あたり約8円分の水を使用していることがわかりました。買い替える際にはカタログに「標準使用水量」が記載されていますのでチェックしましょう。 最近の家電は、このように電気だけでなく水の省エネルギーにも配慮されています。
(2008年10月 くらしのラボ 横沢 真理子)