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近年、野菜摂取不足や1日3食が重要と言われている一方で、健康の基本は、食材や回数はもちろんのこと、コミュニケーションをも含めた身土不二にあるとも言われています。今月は、日々の自転車操業で手を抜きがちな朝食に対する考えを改めた“ホームベーカリー”についてご紹介します。
これまで、ホームベーカリーは使わなくなりがちな家電と決めつけて、私には不要だと思っていました。 ある朝、あまりのシンプルな食卓を見て「成長期の子供がいるのに朝食はこれでいいの?」と指摘されたことをきっかけに、ベーカリーショップでパンを買うようになり、食卓はグレードアップしましたが、食費が嵩んでいきました。そこで、コスト削減と焼きたてのパンを食べたときの満足感を思い出し、「これからは自宅で作ろう」と、ホームベーカリーを衝動買いしました。 ホームベーカリーと市販のパンのコストを大まかに比較したところ、イニシャルコスト約20,000円に対し、ランニングコストは2日に1斤作った場合、材料代と電気代を含めて120円弱/1斤。ベーカリーショップの食パンが300円/1斤としても、8ヶ月目には元が取れるという計算になったことから、1年間食パンは買わないと決めてパン作りを実践しました。最初は食費削減のために焼いていましたが、想像以上の良さがありました。それは、朝、焼き上がりのパンの香ばしい香りで目覚める生活が日常的になり、ささやかな贅沢さと幸せを感じ、家族に満足感が得られたことです。
夜寝る前に材料をセットしてタイマーを押すだけ。時間にして5分程度のひと手間は、使い続けることが苦にはならない手軽さです。「何か1つ簡単な手作りを継続してそれが日常化できないか」。日頃抱いていたそんな思いがホームベーカリーで実現しました。
わが家のキッチンには、IHクッキングヒーター、食器洗い乾燥機と、家事の省力化と効率化に貢献する一度使ったら手放せない家電製品が並んでいます。そして、ホームベーカリーを使い始めて2年、娘と共同作業ができる家事時間のコミュニケーションツールがまた1つ増えました。家族との時間を増やし、日々のなにげない食卓から食の大切さや美味しさを感じ、さらに毎日の健康を育む。電気は、さまざまな家電を通してほんの少しのエネルギーで便利で快適なくらしをもたらします。これを機に「美味しい食事とパンは家で作るもの」は継続したいと考えています。
ホームベーカリーでいつもの食卓にプラスのあたたかさを。くらしのラボは、心あたたまる快適なくらしをご提案します。
(2010年9月 くらしのラボ 木村 千秋)