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オール電化住宅の紹介 建築家の建てた電化住宅
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合理的に導き出した快適性とスタイリッシュな暮らし
屋根を重ねて包む独自のデザインで風と熱と光をコントロールする木造を感じさせないオール電化住宅 ―襲(かさね)の家
「コ」の字型に折り曲げた金属板を、箱型の住宅に重ねたかのような独特の形状。非常に個性的な「襲(かさね)の家」は、メタリックで直線的な外観ながら実は木造住宅なのだという。そのデザインに加え、設備をオール電化にすることで、快適性やランニングコストにも配慮したこの住宅。そこには、建築家のどのようなアイデアが盛り込まれているのか。設計を担当した早草睦惠さんに伺った。
独特の形状の理由とは
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外壁にはガルバリウム鋼板を使用し、木造住宅とは思えない外観を実現。ホワイトに塗装することで光を反射させ、熱を貯めない。
やはり、そのオリジナリティ溢れる外観に目がいってしまいます。最初に、トータルのプランの中で、なぜこのデザインになったのかをお聞かせください。
ご依頼の段階からお話することになりますが、必ずしもご要望の多いクライアント(施主)ではありませんでした。「内観はホワイトを中心としたスタイリッシュな感じの色で、差し色にビビッドなレッドなどを使って欲しい」「庭に書斎としても使える離れを作って欲しい」「LDKは一体にして広々とした空間にして欲しい」。おおまかには、このくらいでした。
必ずしもデザイン面でのご要望はなかったわけですね。
ただ、依頼の理由が、以前私が手がけたシャープなイメージの鉄骨造住宅を雑誌をご覧になられて、とのこと。ですから、シンプルかつモダンな感じを望まれているということは理解できました。とはいえ、コストを抑えるために木造でというお話になった時も、「木造専門の建築家とは違う提案をしてくれそう」と面白いことをおっしゃって、結果「木造ではあっても、木造に見えない住宅にして欲しい」という要望が加わりました(笑)。
では、与条件からどのようにデザインが導き出されたのでしょうか。
まず立地ですが、「つくばエクスプレス」の沿線で、開通後利便性が向上するにつれ、大きな建物が建設される可能性の高い地域。ですから、東隣が大きな空き地で開放的だったのですが、仮にマンションが建っても影響を受けないよう計算には入れませんでした。また西日など熱負荷を軽減する意味もあって、東西は外壁と屋根を二重に。今後の周辺環境の変化から影響を受けにくい南北をオープンにして、太陽光や風を使っていくというプランをとりました。
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そこで、ダブルルーフ/二重の屋根が登場するというわけですね。
後ほど「オール電化」との関連でもお話しすることになると思いますが、ダブルルーフは室内の快適性、特に夏場の熱環境に配慮した仕組みです。今の住宅は断熱・気密性能が高いですから東京近郊では冬に暖かくというのは案外容易。それに比べて、夏場の暑さをどうするかの方が難しくて。それを設備に頼るのではなく、建物の形状の方で対応できないかということから考えたわけです。
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