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オール電化住宅の紹介 建築家の建てた電化住宅
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環境再生+快適居住空間の視点
オール電化を組み合わせたパッシブデザインで提案する省エネ、エコロジーなライフスタイル
今年開催された「第7回TEPCO快適住宅コンテスト」において、『欅ハウス』(共作)によって最優秀賞、『都築の家』によって優秀賞と、ダブル受賞を成し遂げた花田勝敬氏。
従来より、自然の力を効果的に使った「パッシブデザイン」によって省エネ・エコロジー住宅を提案してきた氏に、新たなライフスタイル提案を可能とするオール電化とパッシブデザインの関係について伺った。
「パッシブデザイン」とは何か
「私の省エネ・エコ住宅のベースは、幼少時にお寺で育った原体験です」と花田さん。本堂、縁側、庭と続く、自然と一体化した住空間の体験が、開放的な空間や
大きな開口部の設計、太陽光や風といった自然エネルギーの活用に結びついた。
まず、最初に「オール電化」を意識された時のことについてお聞かせください。
まず「オール電化」を考える場合に、3つのポイントがあると思います。IHクッキングヒーターを中心とした「厨房」、エコキュートや電気温水器といった「給湯」、そして電気式床暖房や空調も含む「暖房」。最近のトレンドではIHクッキングヒーターの認知度も高く、「厨房」が「オール電化」に取り組む契機となることが多いと思うのですが、私の場合は「暖房」でした。
「暖房」がスタートということに何か特殊な状況でもあったのでしょうか?
10年以上前に北海道の旭川で、深夜電力を使う輻射式の蓄熱型暖房器を手がけたのがきっかけです。
冬場はマイナス20度にもなる地域でしたが、小さな暖房器一台で家全体が暖かかった。基本性能として高気密・高断熱を徹底したこともありますが、居住スペース内の空気の流れを計画し、空気の取り入れ口に暖房機を置くことで、家中を暖かい空気がまわって出て行くという仕組みがきちんと機能したわけです。省エネで、空気も汚れず快適、これは使えると思いました。
そこで、電気式の「暖房」における考えのベースができたわけですね。
さらに私は、床下に設置したコンクリートなどの蓄熱体を太陽光で暖めてその熱を利用する「ダイレクトゲイン」(※)を実践していました。冬場に晴天が続く関東での仕事が多いので、太陽光を活用しない手はないですよね。
その場合も、きちんと空気の流れを計算してコントロールすれば非常に快適な居住空間ができるのです。
ただ日照が少ない場合もありますから、そのときは補助的に深夜電力を使って蓄熱体を暖められるようにしておきます。蓄熱の仕方はどうであれ、輻射熱を使い自然対流で部屋を暖めるというのが設計の基本になっています。
ダイレクトゲイン
=南面に配置された窓から室内に日差しを取り込み、床などに使用した石やレンガを直接暖めて熱を蓄える方法
花田さんの作品のキーワードともなる「パッシブデザイン」もそこで理解できますね。
あくまでも太陽光や風といった自然エネルギーを効果的に利用して快適な室内環境を作る。足りないところは、補助的に設備や電気エネルギーを使う、と言えばわかりやすいでしょうか。
「暮らしやすい家であり、かつ熱環境も優れている。過剰な設備に頼らない」。そんなローテクでシンプルな住宅をつねに考えています。今では環境にも配慮したエコキュートもありますし、室内環境に配慮すれば燃焼のないIHクッキングヒーターのメリットも大きい。トータルで省エネ性や経済性、快適性を考えればやはり「オール電化」は非常に魅力的です。
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