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オール電化住宅の紹介 建築家の建てた電化住宅
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空間ボリュームと視線のコントロールで実現した居心地の良さ
周囲の豊かな自然環境と高低差のある敷地から導き出した快適性をオール電化の設備で最大限に活かす――「RSH:2」
隔てながら繋げるパブリックスペース
東側、南側に設けた大きな開口部のプランについてもう少しお聞かせください。
東側は、木立のようにも見える壁柱を少しずつずらしてアールを描きながら、空間をご神木の下に潜り込ませる構成としました。木漏れ日で溢れ、茂みや足下の苔が美しい緑を楽しませてくれます。また、南側の開口は冬場の低い角度の日差しは取り込みながら、夏場の高い角度からの日射は庇でカット。さらに格子戸によって風抜けだけを確保できるようにもしています。
その2つの開口を持つパブリックスペースの中央に階段があるのも印象的です。
一体空間として繋がりながらもオブジェのような階段によって居場所としては隔てられているというプランです。私は無駄に開放するより、空間を隔てることによって快適な居場所を作ることができると考えています。ただし、移動によって空間が変化し展開するということが重要なので、壁で隔てて個室として空間を完結させるのではなくゆるやかに繋げています。
 
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木漏れ日に溢れた「山を眺める居場所」は、床に座る居方を提案。隅にあるライトによるフワッと流れる光の方向性は日本的な空間の翳りを感じさせ、昼と夜とで異なるイメージに。
階段を挟んで東側が「山を眺める居場所」、西側が「川を眺める居場所」と名付けられているのもユニークですね。
この住宅では、リビングやダイニングなど「そこで何をするか」という機能を保留して、床に座る、腰掛けるなど「人の居方」だけを固めました。山側と川側に違う風景を持つ居場所を区切る階段は、2つを隔てながら繋げる椅子のような「階段の居場所」でもあります。2階の「上の居場所」も含め、家族が思い思いの居場所でくつろぎ、またそれぞれの繋がりの中でコミュニケーションすることもできます。
パブリックスペースは、天井が比較的低いようですが。
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階段上はトップライトで抜けを作る。南側の開口部には引き出しの格子戸、網戸、木製建具を設置。窓縁に腰掛ければ、「階段の居場所」「川を眺める居場所」と向き合うもうひとつの居場所となる。
視線の「抜け」や空間の連結のしかたをコントロールすれば、最小限のサイズでも十分に広がりを感じさせることができます。ですから、無駄に高い天井や吹き抜けを設ける必要はないと考えています。何より、天井が高くなると気積が大きくなり、暖房効率が悪くなってしまいます。暖房によって発生する自然対流を考慮し、空間のボリュームを抑えることを意図した階高ということです。
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