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オール電化住宅の紹介 建築家の建てた電化住宅
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空間ボリュームと視線のコントロールで実現した居心地の良さ
周囲の豊かな自然環境と高低差のある敷地から導き出した快適性をオール電化の設備で最大限に活かす――「RSH:2」
山梨県大月市と聞けば、「夏暑く、冬寒い」という気候条件を思い浮かべる方も多いはず。しかし、建築家 岸本和彦さんが手がけたオール電化住宅「RSH:2」は、樹木の多い崖地を背負う敷地条件を見つめ直し、そこで期待できる夏場の涼しさと冬場の暖かさを効率良く取り入れることで快適な空間を実現しているという。そのプランはどのように形作られていったのか。快適性に大きく貢献したというオール電化設備のメリットとともに、岸本さんにお話を伺った。
敷地の性格から導き出したプラン
北と東に崖を背負い、南に川と山を臨む自然に囲まれた環境に建つ「RSH:2」。まず、この特徴的な敷地をどのように評価されたのかからお聞かせください。
山あいに一級河川が流れる敷地南側の景観は非常に素晴らしいものでした。しかし、問題は崖下の湿気と変形した敷地形状でした。施主も、本当に家が建つのか不安な点もあったのではないでしょうか。そこでむしろ敷地の形状や条件に素直に従いつつ、快適性を実現するためのアイデアを盛り込んでいくという形でプランをスタートしました。
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「段差のある敷地を覆う大きな屋根は、軒先を下げることで建物の高さを抑えています。1階部分の天井や階段も低めになりますが、空間のバランスを取ることで、圧迫感がないばかりか居心地の良さを感じられます」
それは、どのようなアイデアでしょうか。
やはり、「夏暑く、冬寒い」というこの地方(山梨県大月市)ならではの気候条件をどのように克服していくかということがポイントでした。まず、夏の暑さに対しては、東側の崖地に覆い被さるように存在する欅の御神木を建築に取り込もうと考えました。大木の木陰が夏場に涼しく感じられるのはご存知の通り。そちらに向けて大きな開口を設けることで、豊かな自然も満喫できます。
東側ということで、朝日が差し込むことも期待できますね。
はい。また太陽光に関しては、冬場に暖かさを取り込むという意味でも重要です。南側の大きな開口部は、施主のご希望であった景観のほかに、冬場の採光という意図も持っています。つまり、東側の大きな開口部が夏には涼しい居場所と美しい緑を、また南側の開口部が冬には暖かい居場所と眺望を提供してくれるのです。
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建物は擁壁を越えて南側にはみ出す。段差部分の地盤が弱いため、上下の地盤を門型フレームで繋いだ建築形態に。道路に面した玄関から、階段室を通って居住スペースへとアプローチする。
建物の北側に大きくスペースを取っているとのことですが。
通常ならば南側に空地を確保し、住宅は北側に寄せられます。しかし崖を背負った北側は湿気が溜まりやすくなりますから、あえてスペースを取りました。風を通して湿気を避けつつ環境光も取り入れる配置計画です。建物が擁壁を超えて南側にせり出しているのは、そのような理由もあります。北、南、東のそれぞれの性格をきちんと拾い上げ、設計に取り入れました。
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