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オール電化住宅の紹介 建築家の建てた電化住宅
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3つの屋根の下にスキップフロアでつながる快適空間
隣接する林の緑とまばゆい自然光を最大限に享受する、モダンな大空間リビングを支える快適・クリーンなオール電化―――「triroof house」
まるでアーバンリゾートのような居心地の良さをもつ「triroof house」は、建築家 水本光さんによるオール電化住宅の最新作。空港や劇場、映画館など数々のモダンな施設を設計してきた水本さんのセンスと、自宅として設計した「the ramps」に始まるオール電化のノウハウが見事に結実。自宅の設計と使用実感をベースにしながら、さらに進化した住宅を作り続ける水本さんに、 「triroof house」誕生までの道程を伺った。
自宅「the ramps」での試み
水本さんの作品は、とてもモダンな建築が多いですね。
私はアメリカで建築の教育を受け、建設会社在籍時は、国内外を問わず施設系の大きなプロジェクトに携わってきました。しかし、規模の大小に関わらず、設計においては、空間を抽象するプロセスを大切にしています。生み出された建築の概念に帰着しないアイデア、デザイン、ディテールを削ぎ落として、空間そのものを豊かにしていく。もちろん色やテクスチャーを含めたデザインに個人的感性は付加されます。空間志向の点では、ル・コルビュジエの影響を受けたネオ・コルビュジェアン達の延長線上にあるのではないでしょうか。
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中庭を中心として、らせん状に居住スペースや仕事場などの空間が連続。エントランスは、特徴的な開口部の構成と、スロープによる動線のコントロールによって、より広がりが感じられる。
 
最初に設計された住宅もやはりモダンなイメージ。それは、ご自宅だと伺いました。
自宅の「the ramps」を設計したのは、まだ独立する前のことです。私は住宅を、そのプログラムの深遠さから、「建築の基本」ではなく「建築の究極」と捉えています。単なる視覚芸術とは異なる、人間が介在して初めて存在意義をもつ建築。ですから、デザインだけでなく、設備やコストに関しても、「住むという行為の本質」を抽象することを念頭に置いてスタートしています。
ご自宅は、同時に初めてオール電化を採用された住宅でもあったとのことですが。
デザインの自由度と共に、イニシャルおよびランニングコストをどう抑えるか、生活空間の環境をどうコントロールするかを考えていくと、オール電化は有力な選択肢です。この敷地へガスを引き込むには結構コストがかかりますし、割安な電気料金メニューや火災保険での優遇も考慮しました。ちょうどその頃登場したエコキュートに対する期待感はありましたね。
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「自らマネージメントまでやって、造作家具・キッチン・設備などを分離発注することもあります。かなりコストを抑制できるものの、手がかかるので多くのプロジェクトを同時にはできないのですが」
実際にオール電化住宅で暮らしていらっしゃることは、その後の住宅を設計する上で影響を与えているのでしょうか。
私にとって自宅の設計は、自腹を切って、自分や家族の思いを具現化する実験の場であり、そこに住んでいくことで実感した成功失敗は、私の住宅設計に生かされているわけです。ですから、オール電化に限らず、自宅での経験を踏まえた説得力のあるデザインや設備の提案ができると思っています。自分が住むということは、自分が責任を取っていくということ。その意味では、「自宅を設計したことのない住宅建築家」を信用できるのか疑問ですね。
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