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オール電化住宅の紹介 建築家の建てた電化住宅
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オール電化で快適性アップ
住みやすさを追求した築200年の古民家リフォーム
北東に富士山を望む静岡県富士郡芝川町。北に進めば名勝・白糸の滝も程近い長閑な畑作地帯に存在する一軒の古民家が特別編のテーマである。現在はトタンで被われているものの、実はれっきとした茅葺屋根というこのお宅。それが実は「オール電化」によって、非常に快適な暮らしを実現していると聞けば誰もが驚くのではないだろうか?
今回は、この築200年の古民家リフォームを手がけた原達也・原一美の両氏(「建築家の仕事」第4回にも登場)にお話を伺った。
「古民家リフォーム」のコンセプト
今回ご紹介いただくのは、築200年の古民家リフォーム、しかも設備は「オール電化」という非常に興味深い事例です。まず、このお仕事をされるきっかけ、そしてコンセプトからお聞かせください。
原達也:
この仕事をさせていただくきっかけは、あるテレビのリフォーム番組でした。テレビ局のスタッフの方からお電話をいただいたときには、やはり驚きましたね。今まで木造住宅に携わったことはあっても、築200年の古民家というのはケタ違いに古い。技術や建築の考え方もやはり今とは異なるものですから。しかし、それだけにやりがいがあると感じましたのでお引き受けしたわけです。
原一美:
当初このお宅へ伺った際に、まず感じたのはやはり「古さ」でした。約200年の間に、幾度となく改修がされているわけです。だめになった材料だけを取り替えて、再生させていくというのが古民家の魅力ではありますが、少々無秩序に手を入れてきた感はありましたね。聞けば、約150年ほど前に別の地区からここへ移築、さらに数十年前に道路の拡幅工事に伴って数十cmほど移動させたとのことです。
原達也:
内部に関しても、台所を付け加えたり、サッシ窓を導入したりと、気になる細部はその都度直していたようですが、既存の柱は上の方が最大で25mm南側に傾いているなど、構造に少々問題が出ていると感じました。東海地震などに備え、安全に長期間にわたって生活していくためにも補強が必要だと考えました。
リフォーム前
200年前から使われているものだけでなく、その後の改修で他の民家から持ってきたと思われるもの(本来は柱であったはずの部位が梁に使われていたりする)まで様々な木材で構成された古民家。施主のEさんのお姉さんが生活していた部屋など、ベニヤ合板を貼り付けた部分には腐食もあったが、今回のリフォームで木造家屋本来の環境を取り戻し、まさに生き返った。
リフォーム後
原達也・原一美両氏のアイデアによる雰囲気のある照明(複数のスポットライトも設置)が、古民家を単なる情緒から解放し、生活に密着した「より快適に住まうための空間」へとステップアップさせている。
居間(旧土間)部分には梁を一本だけ追加したが、柱や梁などはほとんど手を入れずにリフォーム。天井は吹き抜けの箇所もあるが、冬季はパネルを設置して屋根裏部屋との空気の流通をさえぎる。
原一美:
施主の当初のご希望は、下半身不随の犬のために「バリアフリー化」したいというもの。その犬が支障なく生活できるようになれば、ご家族が高齢化した際にも対応できるというお考えもあったのでしょう。ですから、今回のリフォームのコンセプトは、施主のご希望であった「バリアフリー化」、私どもからご提案した「耐震性能向上」、そして、都市部から引っ越してこられた施主が安全・快適に生活していくための「オール電化」の3つが大きな柱でした。
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