この仕事をさせていただくきっかけは、あるテレビのリフォーム番組でした。テレビ局のスタッフの方からお電話をいただいたときには、やはり驚きましたね。今まで木造住宅に携わったことはあっても、築200年の古民家というのはケタ違いに古い。技術や建築の考え方もやはり今とは異なるものですから。しかし、それだけにやりがいがあると感じましたのでお引き受けしたわけです。 |
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当初このお宅へ伺った際に、まず感じたのはやはり「古さ」でした。約200年の間に、幾度となく改修がされているわけです。だめになった材料だけを取り替えて、再生させていくというのが古民家の魅力ではありますが、少々無秩序に手を入れてきた感はありましたね。聞けば、約150年ほど前に別の地区からここへ移築、さらに数十年前に道路の拡幅工事に伴って数十cmほど移動させたとのことです。 |
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内部に関しても、台所を付け加えたり、サッシ窓を導入したりと、気になる細部はその都度直していたようですが、既存の柱は上の方が最大で25mm南側に傾いているなど、構造に少々問題が出ていると感じました。東海地震などに備え、安全に長期間にわたって生活していくためにも補強が必要だと考えました。 |
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リフォーム前
200年前から使われているものだけでなく、その後の改修で他の民家から持ってきたと思われるもの(本来は柱であったはずの部位が梁に使われていたりする)まで様々な木材で構成された古民家。施主のEさんのお姉さんが生活していた部屋など、ベニヤ合板を貼り付けた部分には腐食もあったが、今回のリフォームで木造家屋本来の環境を取り戻し、まさに生き返った。 |
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リフォーム後
原達也・原一美両氏のアイデアによる雰囲気のある照明(複数のスポットライトも設置)が、古民家を単なる情緒から解放し、生活に密着した「より快適に住まうための空間」へとステップアップさせている。
居間(旧土間)部分には梁を一本だけ追加したが、柱や梁などはほとんど手を入れずにリフォーム。天井は吹き抜けの箇所もあるが、冬季はパネルを設置して屋根裏部屋との空気の流通をさえぎる。 |
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